雪対策中 | 屋根の勾配変更

屋根の勾配を変更する工事。さらには、軒先がへし折れちゃったものを直す工事。
これってきっと雪国特有の工事なのでしょうか?

 

悩まされるほどの積雪と共に暮す地域にとって、やっぱり雪が落ちてきちゃうとそれを片付ける毎日の業務が億劫だとか、隣に家が建ったら落としちゃうと迷惑になるしどうせだったら乗っけたままにして雪下ろししたほうがいい。とか、いろいろその建物によって事情があるわけです。

 

ここの物件では、写真の左右に勾配がついた切妻の屋根を、写真奥への0.5/10勾配へと変更する工事を行っているところです。この手の工事では、雨天は厳禁!!この下に暮らす家庭を濡らしちゃうわけには行かないので、晴れ間を狙って、時には応援の大工さんにもお願いして、人海戦術で一気に進めます。まさにこの写真、急変した天候に焦り、どんよりとした雲とスマホの天気予報を見つつ、現場は大慌てなのです。

というのが先週とその前の週の計2件。

平成のうちに安心したいので大工さん、休日出勤がんばってます。ワタシは書類と現場チェック係へ。

冬のような春と薪の残りを思う

ココ最近の冬のような春には、ちょっと現場もお客様も困り果てていて、

というのも3月の積雪はほぼなく、どんどんと進んだ雪どけのおかげで残雪もなく足場業者さんにもサクサク設置してもらった現場が、リフォームなだけに絶対濡らせない!っていうしばりの影響を思いっきり受けていて、毎朝

「ん〜、しばらくあめだね〜。雪だるまもまだいるし!」

「いや、ピンポイント予報は晴れだよね?」

「あ、降ってきた。雪」

「嗚呼、まず次の段取り今のうちやっておこうか」

 

なんて朝礼が続いているこのごろ。なのです。。。

 

で、薪ストーブを活用の我が家では、ストックの薪とのにらめっこなのです。(モミガラ燃料のモミガライトはたんまり常備してあるので、不安はないのですが^ ^)

で、お客様からもたまに質問される
「建築廃材でも薪ストーブ、大丈夫なの?」

実感としては、 「乾燥している材であれば、大丈夫です」問題ないと思います。

ただ、広葉樹のような持続性はないのですが、「廃材=タダ」のコスパには勝てません 笑

乾燥しているので、トップからの着火でも全く問題ないです。

 

KD材なんて、着火剤いらず。

なかなかの宝もの

まさにそれはタカラといえば宝だけど、一見すれば、バッサリ言ってしまえばただのゴミだけのように一冬そこにあって、雪解けを待っていたのだ。戸袋から崩れたその木片は、じっくり見るといろいろと教えてくれる。そーなのか?もしかしてこうなのか?なんていう疑いの目で見ると、ボロボロにもかかわらず教えてくれる。

最近、とはいえココ数週間、思いも寄らない尊い建物に触れる機会があったことが、本当に信じられないくらい続いていて、自分のカメラの中にはツマミにもなり得る素材がとても沢山(でちょっとうれしいのです)。

とある講習会で、

「冬でも体を温めているのではなく、心地よく冷やしている」

という言葉がここ最近ずーっと耳から離れない。心地よい温度と暖房の話なのだけれど、一見、ん?と思っちゃうけどたしかにそうなのだ。寒いといてもたってもいられないのはいわずもがなで、暑すぎるのは寝れないのも夏では誰もが思う経験で知ることなのだけど、冬でも同じで、暖房ガンガンしすぎて暑いとただの傲慢みたいな感じで、その暑さを逆に我慢しなきゃいけないくらいになってしまう。やはり何事も「人の感覚」というのが大切で、その意に反するものはなかなか長続きはしないのだなと強く思う。

ちょっと脱線したので戻すと、

「新しいのが全て良い」「ピカピカがよい」なんて何がいいのだろうか?きっとスマホとパソコンに勘違いしているのではないか?そんな陳腐な期間しか続かないものよりも、もう一回りスパンの長いモノに触れることの少ない最近の生活があまりよろしくないのかなとすら思い、今自分が作る住まいは本当に何年持つのかな? もとい。 あと何年維持してもらえるくらい喜ばれる建築に携わることができるのだろうか?長く利用、長く活用されることこそがローエネルギーなのであって、設備の燃費性能にばかり頼るのはどうなのか?アーキテクトや事前の知恵でクリアできることがとても大切なのだ。

なんて、古き良きといわれる建物やモノに触れあい、何も語らずとも教えてもらっているような気になっている今日このごろなのです 笑

兎にも角にも、岩村建匠では一緒に前を向き、面白い日常を共有できる仲間を募集しています。なかなかおもしろいお仕事があると思うので、興味がある方ご連絡くださいませ。回りくどい!

「求ム面白いをつくる人!」中です。

春間近

朝の凛とした空気が、「身を引き締める」なんて感じられる今日このごろ。
「あれ、もう寒くてじっとしてられなかった冬はもう通り過ぎたのか」なんて、気づけばもうあっという間に3月です。

増田や湯沢と湯沢の店舗の改修や、十文字と羽後の内装のリフォームなどなどであっという間の2月。お店の改装の様子はあちらの準備が整いましたらまた後ほど^ ^

気づけば景色を隠していた道路脇の雪の山もやせ細り、きれいな空気がすてき

旧山田屋旅館 | 外観修理 | 蔵のまち増田

昨年から行っていた外観修理事業が、先月2019年1月末に無事終わりました。

横手市増田町にある、旧山田屋旅館。当時の反映をそのまま残している内蔵が点在する中七日町通りから、増田郵便局方面に入ったところ。道路が今のように整備される以前は堀に囲まれ、塗壁が立派な旅館だったそうです。
今回は、重要伝統的建造物群保存地区に指定された増田町の景観の修復事業の一環として行われたこの工事。私たちは施工を担当させていただきました。

文化庁が関わる修理事業であり、スタンスとしてはちょっと大げさかもしれないけど、奈良や京都の町並み修復工事と同じようなことです。なので、思い通りに治すわけにも行かず、「めざす当時への復元」という目的へ寄せていく事業の難しさを勉強させていただきました。

計画にはない窓が解体時に発見されたり、解体しながら当時の面影を推測し、判定し、それに寄せていくのです。

工事の段取りも、それに合わせて右往左往。オーナーさまの意向も組みつつ、設計思想と町としての全体像へ向かうそれぞれのベクトルをみんなで寄せていく。

とはいえ、古い建物を見ることにはとも手もおもしろい気付きや発見などもあり、不確かな資料だけでは判別しづらかった増築時期などを、躯体から読み取るということも。
下地無向こうに見える当時の新聞の切れ端に、一同歓声を上げ、「なるほど!」と写真におさめたりという、まるで探偵が推理するテレビドラマのようなシーンもありました。

 

寒い中現場を管理してくれた大工さん、施工時の猛烈な吹雪のなかでの養生に右往左往された職人さん、工事中ご迷惑をおかけした近隣の皆様、その都度設計変更や現場対応に追われヒーヒー言っていた設計士さん、ありがとうございました。

そして、オーナーさんのお店「囲蕗李(いろり)」がリニューアルオープンです。
お団子が食べれるアットホームな和喫茶のお店です。ぜひぜひ足をお運びください^ ^

囲蕗李FBページ https://www.facebook.com/irori0518/

増田町が足並みをそろえ、今後共、よりよく整っていくことを願っています

暖かい家に住むってどういうことなのさ

最近国土交通省から興味深い調査結果がでました。知りたい人は下のリンクをどうぞ。雑感と実際のあったかい家に住んだうちの家族とその仲間たちの意見を下に。
「断熱改修などによる居住者の健康への影響調査」
http://www.mlit.go.jp/common/001270049.pdf

断熱改修された住宅と、そうでない今までの断熱性の低い住宅に住む両方の人の生活状況を比べ、その身体的変化や健康状態、生活時間の変化などを比べたもの。全9ページになるこのPDFには、グラフ・数値などで比較され、なるほど、そう違うのかということが見て取れるものの、見慣れないかたではピンとこないと思うので、ざっくり文字にしてみます。
それによると、

「家が寒いと」
●血圧が高め傾向
●心電図異常所見などが多め
●お風呂のお湯の温度が高い傾向
●いろいろな病気である人が多め

「断熱改修された住宅に住むことで」
◎季節間の血圧変動が穏やかになった。
◎起床時の血圧が穏やかになった。
◎おしっこの回数がへった。
◎活動時間がちょっと増えた。

などなど。

 

 
これ、まったく詳しくデータなどとっていない自宅(わたしの自邸)と実家(親が住んでいるとこ)の違いで、うちの家族はみんな感じてるのです。

最初に、今日の云いたいことを写真で表しちゃうと、こういうこと。

たとえば、たまーに泊まりに来る人の実感。(冬)
おしっこで目覚まさない!なんでだろ?
おかげで朝まで爆睡だったよ 笑
「戸閉めれー」って子どもに言わなくていいから、こっちも子どもも気が楽
まじで、お布団楽でいいね
布団が恋しい朝がないのがちょっと残念 笑

とか

たとえば、たま~に泊まりに来る人の実感。(夏)
エアコンの効きすご!
2階の天井のモワモワ感ないね

とか(夏はたいしてそう多くのメリットは体感できない)

 

 

で、うちと同程度以上のスペックの住まいに住むお客様の話も興味深い。

・今までの家は寒かった。(たしかにそうりゃそうだ)
・居間までの感覚で暖房付けてたら熱くて寝れない(ゆるく、だらだらと。気楽にとめずに。)
・金かかったけどちゃんと作ってよかった(断熱・窓・気密施工の強化)
・灯油代をいかに今まで捨てていたのかと思うと、恐ろしい(灯油いっぱいあって嬉しいのは震災のときくらいです)
・家の中では寒くて震えるから早く居間に戻ろう!って思わないから、ほんと楽(キーキーしなくなります)
・気づいたら、夏の習慣のまま、冬でも靴下脱いでいる(他のお宅では気をつけてください)
・スリッパ買ったけど、使ってない(うちも全部処分しました)
・風呂の湯、冷めないよ(ココかなり光熱費削減を担ってると思う)
・カビ掃除、結露掃除などの道具買いの必要なし(いろいろ楽です)

2016シーズンの温度グラフです。今では薪がメイン暖房ですが、このときのエアコン(機械コントロール)とても安定しております。

一応デメリットも
・外の様子が家の中にいてわからない。(車・雨・風の音が聞こえない)
・屋内に食品ストックは置けないと知った(断熱区画外物置など必要ですね)
・花の命が異様に短い(未工事宅で胡蝶蘭3ヶ月、うちの家は1ヶ月以内でした)
・アイスの消費量が増える(たしかに。)
・ビールの消費量が増える(ごもっとも。)

真冬に体感するのが何より一番いい方法なんですけどね。あたたかいOB宅体感会あります。ぜひ!(写真はOB宅体感会2018)